おごそかな 夕陽に映える散居村
海抜510mの鉢伏山頂は、県の東西の平野を一望にできるところである。春から夏は、鳥のさえずりを聞きながら平野を眺め、秋は紅葉の錦にひたる。特に壮厳な落陽に浮かぶ散居の平野を眼下にすれば、茫然として声も出ない。
わたしたちは、人智を超えた自然の神秘を、神として崇めてきた。いま、はるかな平野も夕空も、形容しがたい厳かな色に染まっているが、思わず合掌せずにはおられない。
砺波地方の集落だけがどうして散居になったかは諸説もあり謎も多い。その、点々と拡がる散居の家が、いまおごそかな光芒に包まれて静かに暮れていく。
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