ずっと昔の洪水記録に、弁財天付近の激流の水深が2丈と書かれていた。河床から6mの茶色の大激流が渦を巻いて走るさまは、今日では想像もできない。岩や大石が地響きを立てて川底を走ったに違いない。 今日の弁財天社のあたりの地盤は、固い岩盤である。雄神橋の下へ降りて見れば、濁流の爪跡の岩の造形が、なんともおもしろい。滑らかな隆起や突起の異様な形状から、人力を超えた自然の偉力を痛感する。大洪水の記念碑である。 それにしても、この岩と水と、南砺の連山を重ねて眺めるこの水辺、第一級の景観指定席だろう。