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清水町の屋並みの中の、ひときわ目をひく鉄筋コンクリート三階建の建物は、木村産業の事務所兼店舗である。
三階の窓の上いっぱいに「鉄砲火薬木村組度量衡器」の立体文字が取付けられ、屋上部分には翼を広げたワシ、二階の窓上には、百獣の王の獅子面が飾られ、一階入口には、モダンなステンドグラスが嵌められている。
中を覗けば、白い丸柱の柱頭に、漆喰の鏝絵「龍」が巻きついている。小杉町の竹内源造は、今も鏝絵の名人といわれているが、二階の天井をはじめ、源造の鏝絵が随所に見られ、吟味された用材と、工匠たちのすぐれた技に目を見張る。
昭和初期、初代木村長次郎氏は、それまで事業にかけてきた壮大なロマンを凝縮して、一棟の形に置き替えた。いま目の前に建つこの社屋、近代庄川の超一級の建築である。 |
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