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扇頂の村人は、川岸の段丘の上を、懸命に田に拓いた。わずかの平地を作っては、畔を固め、畦を作っては田畑をひろげていった。
高い段差を崩れないようにする畔作りに、庄川の川原から石を負荷して運び上げた。眼前のこの一本の畔をつくるのに、どれほど川原へ往復したものだろうか。
そう思って畔の前に立つと、無性に石が輝いて見える。畔の高さや向きによって眺めが変わるのもおもしろい。
旧東山見や雄神地内には、今も先人が汗して積んだ畦や畔か多い。平凡に見えるこの畔も。石を運んで苦労をした人々を偲んで眺めれば、これも景観第一級に見えてくる。 |
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